2024年3月29日

【趣旨】

「都市研究の都市大」を標榜する東京都市大学では、複合かつ急速にグローバルレベルで変化する社会課題に対してイノベーティブなアイデアや解決策を生み出す教育研究を推進しており、学部教育として全学部の1-3年生が履修する必修科目「SD PBL」や、トップアップ型の教育プログラム「ひらめき・こと・もの・くらし・ひと」づくりプログラムなどを展開しています。それらは4年次の卒論、大学院での修論といった研究主体の教育の基盤となっており、さらに研究組織の「未来都市研究機構」では、専門分野を横断して都市課題研究を行っています。
「総合知」とは、「多様な「知」が集い、新たな価値を創出する「知の活力」を生むこと」と定義されていますが、本学で展開しているこれらの取り組みはこの趣旨に適合していると考えるため、事例紹介と意見交換のワークショップを企画中です。

【日時・場所】

令和6(2024)年6月6日(木)14:00~17:00
東京都市大学 世田谷キャンパス

【内容(詳細は未定)】

本学学長の挨拶、内閣府よりの説明に続き、PBLカリキュラムで総合知を涵養する都市大教育の挑戦に関する教育事例を、教員と受講学生が紹介する予定です。また、それを受けて、「総合知を涵養する大学教育とは」に関する全体ディスカッションを予定しています。


2024年3月28日

 2023年5月より非常勤の客員教授の立場で、ワーキンググループの一員としてPBL科目の設計を担当しています。


 この科目では、学術科目で得た知識を活用しながら、2050年に自分が暮らしたい社会へのロードマップを作成する活動を通じて、アカデミックスキルを習得すると同時に、2年次以降の専門科目学習および卒業後の活動に向けたマインドセットを確立します。

第1クォーターの目的は、「社会に立つため自分を拓く」
   そのための課題は、「2050年、自分が暮らしたい社会へのロードマップをつくる」
第2クォーターの目的は、「他者との対話により高め合う」
        課題は、「他者との対話により自身のアイディアをブラッシュアップする」
第3クォーターの目的は、「チームで未来を共創する」
        課題は、「チームで自分たちが暮らしたい山梨へのロードマップをつくる」
第4クォーターの目的は、「未来の共創へ一歩踏み出す」
        課題は、「2050年、自分たちが暮らしたい山梨を創るために行動を起こす」
という構成です。


 ワーキンググループのメンバーの先生方の、PBLに組み込むアクティビティのアイディアが素晴らしく、1年間をかけて学生たちがイキイキと取り組み力をつけていく教育プログラムになっていく予感がしています。

2023年3月29日

大学のDP(ディプロマ・ポリシー)に直結する統合的科目として、全学部の1~3年生に導入したSD PBL。多くの大学から関心をもっていただいています。

★三重大学 高等教育デザイン・推進機構より6名が来訪されました。(2023年03月20日)
  ⇧ 説明に使用した資料 (PDF:3.37MB)

★北海道科学大学、韓国東国大学、八戸学院大学などで発表させていただきました。(2023年1月~3月)
  ⇧ 発表に使用した資料 (PDF:3.37MB)



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2023年2月15日

わが国のすべての産業に対して企業経営における「安全第一」を強く訴え、その啓発と実現をめざす「中央労働災害防止協会」。
企業の現場で労働災害ゼロを目標とした活動や研修を担っているベテラン社員の講師陣も、教え方には悩んでいらっしゃり、このような指導者向けの、教育理論に関する研修の講師依頼を、10数年来受けています。学習科学をベースに教育理論を紹介していますが、毎回、熱心な受講者に恵まれ活発な研修会となっています。

★教育心理・教育技法 ~教育・指導における講師の話し方~
(2023.1.10 大阪安全衛生教育センターにて)
  ⇧ 講演スライド (PDF:2.27MB) 

★主体性・対話・安全教育「教え込まない教え方」
(2023.2.15 東京安全衛生教育センターにて)
  ⇧ 講演スライド (PDF:6.34MB)

2022年6月4日

★日本共生科学会 市民公開シンポジウム in 麻布大学(20190608)★
SDGs時代の学び方 - 北欧の「PBL」とグリーンイノベーションを手掛かりに -
   ⇧ 講演用スライド資料 (PDF:5.20MB)

★東京都市大学 大学院環境情報学研究科 第5回SDGsオープンセミナー(20211203)★
SDGs時代の教育をどうするか・・・
   ⇧ 講演用スライド資料 (PDF:4.66MB)

★日本共生科学会 自主企画シンポジウム -持続可能な開発を問い進化させる-(20220604)★
ESDは公教育をどう変えたのか
   ⇧ 講演用スライド資料 (PDF:1.81MB)

2022年3月31日

 PBLは,単発の授業などで使う一手法ではなく,「カリキュラム編成と指導法という補い合う二つのプロセスからなる」また,PBLの本質的要素のひとつとして,「PBLの授業は必ずしも教科横断的ではないが、常に統合的である」(Torp, L. & Sage, S. (2002). Problems as possibilities: Problem-based learning for K-16 education. Alexandria, VA: Association for Supervision and Curriculum Development.:訳本 伊藤・定村・吉田(2017)PBL学びの可能性をひらく授業づくり,北大路書房)
アメリカのPBL研究をまとめた,この本で出合った二つの言葉が,統合的で一貫した長期にわたるPBL教育プログラムの設計・実践の大きなヒントとなりました。

 そして,「学問の体系的修得を目的とした伝統的なカリキュラムが、イノベーション人材輩出の抑制要因となっている」,「 21世紀のテーマである「環境的、社会的、技術的課題を総合的に扱う新しいカリキュラム構成」と,「学生中心の教育方略」とが統合された一貫的教育プログラムの開発が急がれる」(Ruth Graham (2018) The global state of the art in engineering education,MIT)という、マサチューセッツ工科大学の報告が,博論をまとめる原動力となりました。

  ★論文概要 スライド資料

  ★高専の工学教育 における PBL教育プログラムの有効性 (放送大学機関リポジトリーへ)
    -要旨及び審査結果
    -全文
   

2021年11月28日

 SD PBL(2)の実施状況を、10学科(全17学科中)にインタビュー調査をして分析し、大学教育学会の課題研究として、2021年の課題研究シンポジウムで報告をしました。

 課題研究は代表者が深堀聰子先生(九州大学)で、「学修成果アセスメント・ツール活用支援を
通したエキスパート・ジャッジメントの涵養と大学組織の変容 」と題した一連の研究のひとつです。

 サブテーマ4「工学 を中心とした全学 PEPA」として、松下佳代 先生(京都大学)、斎藤有吾先生(新潟大学)、 中島英博先生(名古屋大学)と共に、『-実践的研究から導かれる示唆- 理工系総合大学での実践的研究(PEPA)』というタイトルで発表しました。

 報告論文は、大学教育学会誌 第44巻第1号p30-34に掲載されました。

   ★発表用スライド資料はこちら

2021年6月5日

 SD PBL(1)の実施状況を、全17学科にインタビュー調査をして分析し、大学教育学会の課題研究として、2021年の第43回大会で報告をしました。

 課題研究は代表者が深堀聰子先生(九州大学)で、「学修成果アセスメント・ツール活用支援を
通したエキスパート・ジャッジメントの涵養と大学組織の変容 」と題した一連の研究のひとつです。

 サブテーマ4「工学 を中心とした全学 PEPA」として、松下佳代 先生(京都大学)、斎藤有吾先生(新潟大学)、 中島英博先生(名古屋大学)と共に、『-実践的研究から導かれる示唆- 理工系総合大学での実践的研究(PEPA)』というタイトルで発表しました。

 報告論文は、大学教育学会誌 第43巻第1号p79-83に掲載されました。

   ★発表用スライド資料はこちら