このサイトについて

 PBLと総称されるProblem-Based Learning(Problem-BL)とProject-Based Learning(Project-BL)は,異なる教授・学習方略として明確に定義されています.二つのPBLの学習科学的な基本理論はほぼ確立しており,さまざまな探究型学習の理論的ベースとなっています.

 STEAM教育,エンジニアリングデザイン教育,社会実装教育など実践する際,私たち教員はそれらを行う科目やセミナーのねらいに合うように,そして目の前の学習者が伸びるように,二つのPBL理論を組み合わせ,そこに他の要素を組み込むなどアレンジして授業設計し実践することが求められます.

 PBLのゴールは,学習者がPBL体験によって得た思考法や自分なりに上手くいくコツを,社会で出合う現実の様々な問題に取り組むときに使えることです。PBL体験は,自分の生涯にわたる学び方を体得していくプロセスでもあります.

 PBLは,この学び方が得意な人や理解がある人だけが体験するのではなく,また単発の授業やイベントの手法にとどまるのでもなく,誰もが受ける公教育のカリキュラムとして取り入れられてこそ真価を発揮すると考えます.このサイトでは、実践する一人ひとりが,PBLの効果を最大限に引き出せるようになることを願って作成しました.

 一人ひとりが自らの可能性に気づき,拓き,学び続けられる社会をめざして・・・

2024.4.1 伊藤 通子   

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イノベーションは,幸せに生きられる社会の姿を思い描き,実現に向けてどうアプローチするか,誰と力を合わせるか,自分の強みをどう活かすか・・・物語を紡ぎデザインして実行する人々がもたらす. 「社会実装教育」は、自らの問いをスタートに始まる解決プロセスの中で,社会という学び場で失敗と成功を繰り返しながら,一人ひとりが夢への手ごたえを感じられる体験を提供する.

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安心・安全が基盤の社会提案を生み出すための「安全配慮姿勢」「安全創出意欲」「リスク管理能力」を身につけるためには,社会実装教育のような社会連携型アクティブ・ラーニングの過程に埋め込むことが効果的である.安全チェック手法,安全創出手法および事故抑制検討手法等を統合した,イノベーション力育成と不可分な実践的環境安全教育プログラムである.

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教師は,学生の心に灯を点け, 学生の学びのペースに伴走し, 学生が自力で歩き始めたら姿を消すコーチのような役割だ.信頼する指導者の下で理論を学び厳しい練習を十分に積んだアスリートが, 自信をもってワクワクと試合に向かうように, 彼らが自身の可能性を信じ自立して学ぶ人となり, 意気揚々と社会に巣立って行くために,私たちにできることはたくさんある.

 

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