統合的で一貫した長期にわたるPBL教育プログラムの設計・実践・教育効果について博論としてまとめました

2022年3月31日

 PBLは,単発の授業などで使う一手法ではなく,「カリキュラム編成と指導法という補い合う二つのプロセスからなる」また,PBLの本質的要素のひとつとして,「PBLの授業は必ずしも教科横断的ではないが、常に統合的である」(Torp, L. & Sage, S. (2002). Problems as possibilities: Problem-based learning for K-16 education. Alexandria, VA: Association for Supervision and Curriculum Development.:訳本 伊藤・定村・吉田(2017)PBL学びの可能性をひらく授業づくり,北大路書房)
アメリカのPBL研究をまとめた,この本で出合った二つの言葉が,統合的で一貫した長期にわたるPBL教育プログラムの設計・実践の大きなヒントとなりました。

 そして,「学問の体系的修得を目的とした伝統的なカリキュラムが、イノベーション人材輩出の抑制要因となっている」,「 21世紀のテーマである「環境的、社会的、技術的課題を総合的に扱う新しいカリキュラム構成」と,「学生中心の教育方略」とが統合された一貫的教育プログラムの開発が急がれる」(Ruth Graham (2018) The global state of the art in engineering education,MIT)という、マサチューセッツ工科大学の報告が,博論をまとめる原動力となりました。

  ★論文概要 スライド資料

  ★高専の工学教育 における PBL教育プログラムの有効性 (放送大学機関リポジトリーへ)
    -要旨及び審査結果
    -全文