4-2.管理的な要因に働きかける取り組み

4-2.管理的な要因に働きかける取り組み

① 掲示物やマニュアルなどの工夫
⃝ 起こったヒヤリハットや破損物の状況の可視化(図4-5)
⃝ 学生が関心を持つようなデザインや言語等の工夫
⃝ 掲示の目的に応じた場所や配置,掲示期間の工夫
⃝ パッと見て直感的に情報を読み取れる多文化対応型のピクトグラムの作成(図4-6)
⃝ 学生自身による掲示物やマニュアルの作成
⃝ 定常的掲示物と,付箋などを利用した一時的,参加型,局所型掲示物の使い分けの工夫

② 設備の点検と整備
法令に基づいた点検・整備に加えて,使用者・現場目線の工夫や自主点検
⃝ 適正な機能を有する排気装置や高圧ボンベ等の適正な設置と保守点検,管理等
⃝ ドアから引き戸への変更,排気ダクト等の露出化,薬品等管理棚など既存設備の見直し(図4-7)
⃝ 数種類の消火器や消火砂,緊急シャワー,洗眼器の設置など,事故時対応用の設備の整備
(例:緊急シャワーの場合,実際の使用を想定した,設置位置の決定,開閉栓の位置,排水設備やカー
テン,汚染された衣服脱衣,厳寒期使用に備えたバスタオルなどの設置等の工夫も含む)
⃝ 整理整頓の定期相互チェック
⃝ 動線,気流,心理などを考慮した総合的な実験室・演習室設計

③ 施設や設備に関するハード的側面からの対応と,管理運営・文化醸成に関するソフト的側面からの対応の,一体的で継続性のある取り組みを実践する組織内部署の設置と専門人材の配置