4-3.訓練や知識不足など,未熟さに対処するための取り組み
4-3-3 状況主義的教育プログラム
◆状況主義の学習理論
「知識」は人,物,技術,組織などの中に散らばった形で存在するとされる.
「学習」は何かの実践をしている人々で形成されるコミュニティーへの参加を強めることと定義され,「学習の転移」は同じコミュニティーで異なる課題への参加,または他のコミュニティーへの参加として現れる.
「動機づけ」はコミュニティー内部の人間関係が良好,そこでの実践が有意義だという認識で起こる
「学習環境」は,探求や社会的な実践に学習者が参加する環境.また,自由に意見が言え,多様な人々や価値観が存在し,寛容である学習環境が望ましい.
「教育評価」は,コミュニティーへの参加そのものへの評価や,コミュニティーの実践を大きく捉えた評価を工夫する.
「教師の役割」は,認知主義と同様に,学習者の頭の中で何が起こっているか,学習者が何を考えているかを読み取る“ 認知心理学者” である.
認知主義の学習理論の教育的応用は,工学における実践的な実技教育,Problem-based Learning,インタラクティブ・メソッドを使ったワークショップ,アクションリサーチなどがこれにあたる.
1.ワークショップ型安全教育
2.危険予知トレーニング
3.HAZID会議の手法を利用したハザードに対する感性を磨く訓練
4.アクションチェックリストの作成
5.ブラインド・シミュレーション
6.PBLに埋め込む安全教育