4-3-1.行動主義的教育プログラム

4-3.訓練や知識不足など,未熟さに対処するための取り組み

4-3-1 行動主義的教育プログラム

◆行動主義の学習理論

行動主義の学習観では,「知識」は刺激に対する反応の集まりと考え,「学習」は,刺激と反応の結びつきをつくることと定義する.

「学習の転移」では,過去の学習との間の共通要素の量が学習の転移の大きさを左右する.

「動機づけ」については,外発的動機づけを重視する.

「学習環境」は,教師と学習者の間に効果的な知識の伝達が行われるように教授・学習プログラムを組織し,個人に合わせて,学習を個別化することが有効であるとされる.

「教育評価」としては,知識の構成要素を測定し,独立した多数のテスト項目に対する学習者の反応を統計的に処理する手法がとられる.

「教師の役割」は,知識をもち,伝達する技術をもつ人,学習助成者,知識配達人である.行動主義の学習理論の教育的応用は,通常の講義や技能習得型の学生実験,反復練習による熟達をねらったe‐Learning,試行錯誤学習,弁別学習,オペラント条件づけの考えを応用したプログラム学習などである.