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伊藤通子(ITO Michiko) 博士(学術)

東京都市大学 教育開発機構

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  (直通:03-5707-2100 音声ガイダンス後 2311)
FAX 03-5707-1166
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♦ 職 歴

更新日:2019.4.1

1979年 3月富山工業高等専門学校工業化学科卒業
1979年 4月富山工業高等専門学校 技術職員
2014年 3月富山高等専門学校 技術室 技術専門員を辞職
2014年 4月~2016年 3月東京大学大学院 新領域創成科学研究科 特任研究員
2016年 4月~2017年 9月NPO法人 持続可能な開発のための教育推進会議(ESD-J)事務局長
2016年 4月~2017年 9月東京都市大学 環境学部 客員研究員
2017年10月~2019年3月東京都市大学 教育開発機構 准教授
2019年 4月~ 同  教授
♦ 著書・論文・科研報告書 等

更新日:2018.10.31

  • 国際学会 査読有proceedings 「Old Brick Warehouse Re‐Start Project Inheritance of Memory-Regeneration By Students of a Historic Building Damaged by the Kumamoto Earthquake in 2016」,Setsuko ISODA, Manabu Moriyama, SHIMODA Sadayuki, ITO Michiko,7th International Research Symposium on PBL(2018)
  • -科研報告書 「平成27~29年度科学研究費補助事業報告書「アクティブ・ラーニングに導入するための創造性や主体性を伸ばす安全教育」」,伊藤通子,(2018)
  • 翻訳書籍  「PBL 学びの可能性をひらく授業づくり-日常生活の問題から確かな学力を育成する-」,伊藤通子,定村誠,吉田新一朗,北大路書房,(2017)
  • 依頼論文  「世界的な教育の潮流」,伊藤通子,Excellent DENMARK LOVING,vol.9,p27-31(2017)
  • テキストCD版 「社会実装イントロ講座」,伊藤通子 他,東京高専イノベーティブジャパンプロジェクト,(2017)
  • 依頼論文  「高専教育とアクティブラーニング」,伊藤通子,佐藤真久,日本高専学会誌,第21巻 第4号,29-34(2016)
  • 「Introduction of Supporting Framework for Motivated High School Students’ Research Activity on Environment Safety and Risk」,SHUHARA Ai, SHUHARA Ai, ITO Michiko, ITO Michiko, ISHIGURO Yoko, IIMOTO Takeshi, IIMOTO Takeshi, OSHIMA Yoshito, OSHIMA Yoshito,環境と安全(Web)(2015)
  • 査読論文  「イノベーション人材育成のための社会連携型教育における高次の学習法」,伊藤通子  定村誠,畔田博文,高松さおり,戸出久栄,小澤妙子,上坂摂,工学教育,日本工学教育協会,(2015)vol.63, no.1,p74-80
  • 科研報告書 「平成23~25年度科学研究費補助事業報告書「認知主義・状況主義学習理論からアプローチするKOSEN型実技教育の再評価と標準化」」,伊藤通子,(2014)
  • 依頼論文  「デンマークAalborg PBL Modelの特徴と高専教育との比較」, 伊藤通子, 磯田節子, 下田貞幸,高専学会,(2013)
  • 査読論文  「行動主義,認知主義,状況主義の学習理論に基づく新しい実技教育の可能性」,伊藤通子, 工学教育,日本工学教育協会,59-1,p62(2011)
  • 依頼論文  「Problem-Based Learningと高専の技術教育」,伊藤通子,放送大学Open Forum 7号(396修士論文中12論文選抜),118-123,(2011)
  • 修士論文  「高専教育とProblem-Based Learning~富山高専における実践~」,伊藤通子,放送大学,(2010)
  • 査読論文  「高専で必要とされる環境安全教育推進のための取り組みⅠ-教育心理学に基づいた低学年学生実験における試み-」,津森展子・伊藤通子・川越みゆき・戸出久栄,論文集高専教育,34,661-666(2011)
  • 査読論文  「企業の若手技術者を対象とした“社会人基礎力”を育成する研修プログラムの開発」,伊藤通子, 定村誠, 本江哲行, 丁子哲治,工学教育vol.25,no.5,p99-105, (2009)
  • 査読論文  「高専教育へのPBL導入における可能性と課題」,伊藤通子・本江哲行・丁子哲治,論文集高専教育,31,pp283-288,(2008)
  • 査読論文  「学生実験における“プロジェクト推進型チーム学習”について」,伊藤通子・袋布昌幹,論文集高専教育,31,pp439-444,(2008)
  • 受賞論文  「地域と連動して問題を発見・技術で解決するものづくり教育の実施」,本江哲行,伊藤通子,丁子哲治,第17回 日本工学教育協会賞,(2008)
  • テキスト  「わかるESDテキストブックシリーズ1「未来を作る“人”を育てよう」-先人の「不屈の精神」と「住民自治に学ぶ」震災復興に挑む山古志村-(第3章を担当)」,伊藤通子 他7名,持続可能な開発のための教育の10年推進会議,(2006)
  • 紀要投稿  「色素増感型太陽電池を用いた公開講座の可能性」,波房尚子,宮藤義孝,戸出久栄,川越みゆき,伊藤通子, 富山工業高等専門学校紀要 第38巻 (2004)
  • 紀要投稿  「教育分野(科学実験講座)における協働の試み」,伊藤通子,山腰等, 富山工業高等専門学校紀要 第38巻 (2004)
  • 査読論文  「教育効果をねらった産学共同研究にむけての一考察」,伊藤通子,川越みゆき,井上誠,丁子哲治,川淵浩之, 論文集『高専教育』第26号 (2003)
  • 査読論文  「Environmental Ethics Education Program for Industrial Engineering Students —– A Case for Students at Technology College —–」 」 ,ITOH Michiko,CHOJI Tetsuji,IWAI Masao,Journal of Ecotechnology Research VOL.9 NO.1 (2003)
  • 受賞論文  「可視化教材作成による材料工学実験の試み-学生による学生のための可視化教材作成実験による創造性育成プログラム-」,丁子哲治,伊藤通子,平成14年度高等専門学校教育教員研究集会(茨城県水戸市),(2002)
  • 査読論文  「材料工学系学生のための環境教育プログラム」,伊藤通子,丁子哲治,論文集『高専教育』第25号 (2002)
  • 査読論文  「産学共同研究における学生および企業の意識調査」,井上誠,川淵浩之,伊藤通子,川越みゆき,丁子哲治,論文集『高専教育』第25号 (2002)
  • 査読論文  「シーズ発見型環境教育の実践報告」,伊藤通子,丁子哲治,論文集『高専教育』第24号(2001)
  • 紀要投稿  「河川水中化学成分の由来解析」,丁子哲治,伊藤通子,市井のり子,富山工業高等専門学校紀要 第34巻(1999)
  • 紀要投稿  「工業系学生に対する環境教育教材の開発」,伊藤通子,丁子哲治,富山工業高等専門学校紀要 第32巻(1997)
  • 依頼寄稿  「オランダの市民活動に学ぶ -次世代にバトンタッチするもの- 」,伊藤通子,地域情報誌まいけ(1996)
♦ 受 賞
1993年日本青年会議所 国際部門 とやまTOYP大賞
1994年(財)とやま国際センターより感謝状
1998年日本化学会第74春季年会,ポスター賞
1999年富山県草の根国際交流賞
2002年平成14年度 「高専教育」教育研究分野 文部科学大臣賞
2004年第22回 大学等環境安全協議会 技術賞
2008年第17回 日本工学教育協会賞
2011年平成23年度 国立高等専門学校機構職員表彰 技術職員部門
独立行政法人国立高等専門学校機構理事長賞
「高専教育の高度化に伴う教育支援業務改革への貢献」
2013年平成25年度 全国高専教育フォーラム・教育研究活動発表
優秀発表賞
「デンマークにおけるPBL教育の成立過程と、高専教育への導入」
♦ 所属学協会
  • 未来の学びと持続可能な開発・発展研究会(みがく研)
  • 日本共生学会
  • 日本工学教育協会
  • 日本教育工学会
  • 日本環境教育学会
  • 日本ESD学会
  • 科学技術社会論学会
  • 開発教育協会
  • 研究実験施設・環境安全教育研究会
  • 持続可能な開発のための教育推進会議
♦ 社会活動

更新日:2019.3.31

  • 全国大学生環境活動コンテスト 審査員 〔2018~〕
  • 文科省 ESD日本ユース・コンファレンス メンター 〔2018~〕
  • 湘南学園中高等部 ユネスコスクールESDアドバイザー 〔2015~〕
  • 東京高専 社会実装フォーラム 審査員 〔2015~〕
  • 中央労働災害防止協会 大阪安全衛生教育センター 講師 〔2012~〕
  • 特定非営利活動法人 開発教育協会 評議員〔2010~〕
  • 特定非営利活動法人 研究実験施設・環境安全教育研究会 理事〔2010~2018〕
  • 富山県立大学運営協議会委員〔2003~2014〕
  • 富山県教育委員会生涯学習審議会委員〔2003~2014〕
  • (財)とやま環境財団評議員〔2004~2010〕
  • 特定非営利活動法人エコテクノロジー研究会理事〔2003~2014〕
  • 持続可能な開発のための教育の10 年推進会議理事〔2004~2008〕
  • エコアクション21地域運営委員会委員〔2005~2007〕
  • 富山県環境審議会環境教育小委員会委員
  • 富山県環境審議会調査員〔2005~2006〕
  • 富山市地域新エネルギービジョン策定委員会委員〔2005~2006〕

学び方に関心をもった理由

更新日:2019.3.31

 筆者は,1980年代,当時の社会教育団体によって日本に紹介された米国のグローバル教育や欧州の開発教育等の参加型学習法に衝撃を受け,以来30年以上,NPOや高等教育(富山高専)の現場でその導入と実践に携わってきました。
 多岐にわたる専門(一般科目から工学の専門科目)や学年(16~22歳)の授業において,数々の参加型・実践型授業を作り上げティームティーチングで学生指導にあたってきました。富山高専教育技術センターの設立準備と運営に関わり,学科横断型の一斉授業などでも教育プログラムデザインを担いました。

 一方,修士(学術)取得の過程で,長年の経験知を理論的に裏付けることが可能になり,実践経験から普遍性を導き出すことができるようになりました。同時に,欧米のような参加型学習が日本の教育界でなかなか発展しないことに問題意識をもち,研究者/実践者としてその解決の一端を担いたいと考えるようになってきました。つまり,60年代の伝統的高等教育への学生抗議運動と新教育に対する社会的ニーズは,欧米諸国では教育や学校改革のきっかけとなり,デューイらの理論から生まれキルパトリックらにより実用化されたプロジェクト型学習など,数々の新しい学習法が生まれ各国文化と融合しながら発展したのですが,なぜ日本には根付いていないのかという点です。

 例えば,デンマークは,多様性の共生と持続的社会形成に挑戦しつつ経済発展を遂げ欧州諸国にも一目置かれる存在ですが,その根幹に小学校から大学までを貫く学習者主体の教育がある。米国やロシアで生まれた理論や教育手法を単に導入したのではなく国民性や伝統的思想との融合の努力の上に新しい教育をつくり,Active & Tough & Innovative な人材を輩出して国づくりの礎としています。ここには日本の大学の教育改善へのヒントが隠れていると考えます。

 現在は,Problem-Based Learning 及びEducation for Sustainable Development を中心に据え,これまでの国内外の活動で得た高等教育や社会教育の研究資源・人的ネットワークを活かし調査研究をさらに深めようとしています。具体的には,学生への働きかけ,教員への働きかけ,環境やシステムへの働きかけの3方向からの取り組みや,学生FD,初年次導入教育として全学的に展開できる教養教育プログラムの開発,個々の教員のキャラクターや専門性が活きるユニークな授業づくりへの支援,ラーニングコモンズを含めたソフト・ハード両面の教育・学習環境整備や仕組みづくりなどに対して,教職員,地域の人々との対話や合意形成の場をつくり,アイディアを生み出し盛り込むことに関心があります。

 現職では,これまでの種々の知見や経験を活かし,SD PBL( Sustainable Development +Project organaized Problem-Based Learning )のカリキュラムデザインとクラスデザインを行い、その実質化のために、先生方の授業づくりのお悩み相談を中心に大学の教育改革に携わっている。

現在の研究テーマ・関心

更新日:2019.3.31

  • Problem/Project-Based Learningを始めとする構成主義・状況主義の教え方、学び方、クラスデザインとカリキュラムデザイン
  • Sustainable Development 志向のPBL
  • 社会実装教育のデザイン(デザイン思考、システム思考、アントレプレーナーシップ+知財教育,環境安全教育,キャリア教育,持続可能な開発のための教育(ESD))
  • 持続可能な社会づくりには,“多様な人々の学び合いの場づくり”および,“行動する人づくり”が重要だという思いを礎に,職場,地域,NPOなどで,ESDに関わる様々な活動を展開中。
  • 里山に移り住んで20年。豊かな自然と生活の知恵が残っていることに感動しつつも、高齢化、過疎化と共に誇りや知恵が失われていく現状に心が痛む。ESDをキーワードに棲み続ける生活の場づくりとして、「学び」からのアプローチで何かができないかと、試行錯誤中。

研究協力分野

  • 技術者教育,参加体験型学習,授業や研修会の教育プログラム企画と実施, 開発と環境のための教育,市民参加型の社会づくり

田舎暮らしや技術職員時代の“地べたの経験
” が教育活動のベースに。

更新日:2019.3.31

この研究活動は技術職員だった頃から行っていますが、研究職でもないのに・・・と、不思議に思う方がいらっしゃるかもしれません。

高専の技術職員、特に富山高専の技術職員は、どちらかというと研究支援よりも教育支援に軸足を置いています。
高等教育機関であるにも関わらず中学校を卒業したばかりの学生に教えなければならないことや、実験・実習の授業が多いことから、教育への工夫が必然なのです。

また、技術職員は複数学科や学年をまたいで多様な学生たちに触れる機会が多いことも、教育に目が向きやすい理由です。   そのような立場から、高専教育という7年間(5年+専攻科2年)の一貫教育で、学生がいつ、どうやって、どのような能力を獲得していくのか、客観的・俯瞰的視座をもって観察できました。
専門の学問分野に立つ教員とは異なる、実技の指導経験に依拠する教育学的視点をもって、新しい実体験型教育プログラムを開発、実施することが可能だったのです。

これまで学生の発達段階に応じて種々の教育手法を使った学生実験や、ワークショップ型演習(認知・状況主義の教育)を行ってきました。
そうして、認知・状況主義の教育は、伝統的教育手法であるテキスト実験(行動主義)と適切に組み合わせることによって教育効果が大きくなること、指導スキルが教育効果に大きく影響すること、などに気付き始めたことが、このHPを作成するきっかけになっています。

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もう一つの私の柱は、限界集落での田舎暮らしです。しばしば、問題解決に「自分」を含めない外からの評論家的な取り組みをみることがあります。その地で生きていくことを前提としない人の 他人事の構想、つまり、理想形で語られる「未来の姿」ほど無責任なものはありません。

例えば・・・
野生動物との共生はよく取り上げられているテーマですが、熊は本当に本当に怖いのです。温和と言われる本州の熊でさえも怖いです。
共存って言われても…と言うのが、実はクマと共存せざるを得ない私たち、家の前にクマが来る、クマに柿を取られる私たち田舎の人間の本音です。
具体的には、夜にコンビニに行くような生活と決別するということです。
高齢になっても運転免許証を返上しないことも咎められないということです。
犬を放し飼いにしてはいけないというような様々な都会本位のルールとも闘わないといけないということです。
そういう覚悟がない人が、牧歌的にクマとの共存を子どもたちに語らせることには、かなりの違和感を感じます。

その地に足をつけた学習
雇用を生み出す教育
小学校から大学、成人教育までがシームレスにつながる内容と評価のしくみ
どのような場で受けた教育にも、世界に向けて質の保証が示せる制度的枠組み

ESDはそのような視点なくして、次の時代をつくる教育にはなり得ないと考えます。